RESFEST IS 10!
10周年を迎えたRESFESTへようこそ!
10回目の開催を記念し、これまでRESFESTが歩んで来た10年を振り返ってみたいと思います。
RESFESTは、デジタルツールを用いたインデペンデント系クリエーターによる革新的な作品を発表する場を設け、支援するために設立された初めての映画祭です。1996年は、初期のデジタルビデオカメラやコンピュータ編集のような新しいデジタルツールを、個人のフィルムメーカーが入手し始めた時期でした。素晴らしいアイデアがあれば誰もが低予算で、ユニークかつハイクオリティなプロフェッショナル・スタンダードの作品を制作できるようになり、私たちは多くの刺激を受けました。この10年の劇的な変化の中で、世界のクリエイティブ・コミュニティの可能性は広がっていきました。
RESFESTの主旨は10年間変わっていません。RESFESTは、世界で最も革新的なフィルムメーカーたちにとって一つの道しるべであり、目標でもあります。全世界から集められた優秀な作品の中から選りすぐったものを上映し、オーディエンスの皆様にご覧いただいています。
10年経って変わったこともあります。第1回のRESFESTは、2つのプログラムで構成され、応募された作品も73本でした。今年は10プログラムで構成され、世界30カ国以上から史上最多となる2,200本の応募がありました。第1回はアメリカ国内の5都市をツアーしましたが、今年は初の開催となるパリ、ベルリン、エスキシェヒル、ジャカルタ、リマを含む、6大陸45都市をツアーします。いくつかの都市ではHDフォーマットでの上映を予定しており、今年はRESFESTの新たな時代の幕開けでもあります。
RESFESTを設立した頃、すでに数人の評論家が今後は手で持てるサイズの携帯ビデオが普及していくだろうと予測していました。一方で、インデペンデント系フィルムメーカーがインターネットを新しい配給の方法として利用するだろうとも考えられていました。10年経ったいま、クリエーターが最近の技術を駆使してオーディエンスと直接つながることが現実のものとなったのです。携帯電話で映画を制作しYouTubeなどを経由して配信したり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して作品を売り出す人もいます。こういった技術はまだ開発中で、更なる可能性を多く秘めています。
ますます新しい世界が広がっていく中、ライブ感やリアリティを持った世界的なイベントとしてのRESFESTは、新たな意味を持っています。世界中からコンテンツにアクセスすることができるいま、世界は以前よりも狭くなりました。それでも、新しい発想を交換し合うには仲間に直接会うのが一番です。今年のRESFESTの記念すべきツアーでは、世界的なクリエイティブ・コミュニティが相互に連絡を取り合う機会を増やし、一緒に未来を探求する仲間を集めます。
今年のアイデンティティは、ロサンゼルスとニューヨークを拠点とする“トランジスター・スタジオ”が考案した、未知なる架空の大陸をコンセプトとしています。2億年前に存在していたといわれている巨大な大陸“パンゲア”に世界は戻っていき、世界が再びひとつの大陸になるという物語です。RES大陸(ランド)と呼ばれるその場所では、守護神による正しい統治のもと調和が進み、それぞれの大陸から集まってきた人々や動物は互いのことを理解し合っていくのです。
10周年を祝して、特別プログラムもご用意いたしました。まずは、「A Decade of RESFEST: 10 Seminal Short Films」。この映画祭のクリエイティブスピリットを集約した画期的なショートフィルム部門において、過去10年間で人気のあった10作品を選び上映します。もうひとつの「Unsung heroes: Music Video Gems from the Archives」は、ミュージックビデオをリスペクトし続けたRESFESTならではのプログラム。過去、RESFESTのスクリーンを飾ったミュージックビデオの中から、素晴らしい作品を厳選して上映します。
昨年の「Beck Retrospective」では、初めてひとりのアーティストをフィーチャーし、ショーケースしました。今年も、「Radiohead, the Visionaries: A Decade of Breaking New Talent」で、優秀な新進のフィルムメーカーを支援するレディオヘッドの輝かしい歴史を振り返ります。RESFESTの上映プログラム責任者と、レディオヘッドのコミッショナーであるディリー・ジェントが話し合い、ジョナサン・グレイザー、クリス・ホープウェル、シャイノーラのような最先端のクリエーターと数多くコラボレートした、画期的なミュージックビデオを数多く上映することに決定しました。
もうひとつの特別プログラム「Everything Under the Sun: Short Film with a Purpose」では、フィルムを通していま、世界が抱える問題を提起しています。
こうしてRESFESTが10周年を迎えられたのも、フィルムメーカー、スポンサー、世界のパートナーの方々、そして何より大切なオーディエンスの皆様がご支援くださったおかげです。RESFESTの、これからの10年にもどうぞご期待下さい。
THE RESFEST TEAM